「クリニック」水回り設計の注意点・ポイント
みなさんこんにちは! 新居浜・松山・今治・西条・四国中央などの愛媛県内での実績多数!クリニック設計・施工専門店のクリニック建築ラボです。
クリニックの水回り(手洗い場、トイレ、診療室内のシンクなど)は、衛生管理やスタッフ・患者の利便性に大きく関わる重要な設計要素です。適切な設計を行うことで、清潔で快適な環境を実現し、日々の診療業務をスムーズに行うことができます。本コラムでは、クリニックの水回り設計のポイントについて詳しく解説します。
1. クリニックの水回り設計の重要性
クリニックの水回りは、衛生管理と使い勝手の両面を考慮する必要があります。
- 衛生管理の向上:感染症対策として、適切な手洗い場や消毒設備が不可欠。
- 業務効率の向上:スタッフの動線を考慮した水回り設計が必要。
- 患者の快適性向上:清潔で快適なトイレや手洗い場の設計が重要。
- メンテナンスのしやすさ:掃除や管理が容易な設計が求められる。
2. クリニックの水回り設計の基本ポイント
2.1. 手洗い場の設計
クリニックでは、スタッフ・患者ともに頻繁に手洗いを行うため、手洗い場の設計が重要です。
- 診療室・処置室ごとに手洗い場を設置し、衛生管理を徹底。
- 非接触型の水栓(センサー付き)を導入し、手洗い時の感染リスクを軽減。
- カウンター付きの手洗い場を採用し、備品の収納や整理整頓をしやすくする。
- 手洗い場の周囲に防水・防汚素材を使用し、清掃しやすい環境を整える。
2.2. トイレの設計
患者やスタッフが利用するトイレは、清潔で快適な環境を保つことが大切です。
- バリアフリー対応のトイレを設置し、車いすや高齢者が使いやすい設計にする。
- 換気システムを強化し、臭いや湿気を防ぐ。
- 手洗い場と連携した設計にし、動線をスムーズにする。
- 抗菌・防臭機能のある素材を使用し、清潔な環境を維持しやすくする。
- スタッフ専用トイレを別途設けることで、快適な職場環境を提供。
2.3. 診療室・処置室内の水回り
診療室や処置室では、シンクの設置が必要になる場合があります。
- ユニットごとにシンクを設置し、診療時の手洗いや器具洗浄をスムーズに行う。
- 深めのシンクを採用し、水はねを防ぐ。
- 耐久性の高いステンレス素材を使用し、清潔な状態を維持しやすくする。
- 給湯設備を導入し、冬場でも快適に使用できるようにする。
3. 水回りの動線設計のポイント
クリニックの水回りは、患者・スタッフの動線を考慮し、スムーズに利用できるよう設計することが重要です。
- 患者専用とスタッフ専用の水回りを分けることで、動線を整理。
- トイレや手洗い場を待合室近くに配置し、患者の利便性を向上。
- 診療室や処置室に近い位置に手洗い場を設置し、スタッフの衛生管理を徹底。
- スタッフが診療中にスムーズに利用できるよう、導線を短くする設計を考慮。
4. 水回りのメンテナンスとコスト管理
水回りは日々の使用頻度が高いため、メンテナンスしやすい設計を行うことで、運用コストを抑えることが可能です。
4.1. メンテナンスしやすい素材選び
- 防汚・抗菌仕様の壁材・床材を採用し、清掃の手間を削減。
- 排水設備のメンテナンスがしやすい設計を行い、詰まりなどのトラブルを防止。
- 定期的なメンテナンス契約を結び、長期的に設備を維持。
4.2. 省エネ・コスト削減の工夫
- 節水型のトイレや水栓を採用し、水道料金を削減。
- 人感センサー付きの照明を導入し、電気代を節約。
- 長寿命の配管素材を使用し、修繕コストを抑える。
まとめ
クリニックの水回り設計は、衛生管理・利便性・メンテナンス性の3つの視点から最適化することが重要です。手洗い場・トイレ・診療室内のシンクなど、それぞれのエリアごとに適した設備や素材を選定し、患者とスタッフの動線を考慮した設計を行うことで、快適な診療環境を実現できます。
新居浜・松山・今治などの地域でクリニックの開業を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。