「クリニック」小規模クリニックでも導入できる“省スペース機能設計”の工夫
小規模クリニックでも導入できる“省スペース機能設計”の工夫
みなさんこんにちは!
新居浜・松山・今治・西条・四国中央などの愛媛県内での実績多数!
クリニック設計・施工専門店のクリニック建築ラボです。
都市部のテナント開業や土地価格が高騰するエリアでは、「小さな面積で、いかに機能的なクリニックをつくるか」が非常に重要なテーマになります。
今回は、限られた空間でも高い満足度と効率性を実現するための“省スペース設計”の工夫についてご紹介します。
1. 「診療に必要な機能」に優先順位をつける
限られたスペースでは「すべてを満遍なく揃える」のではなく、本当に必要な機能に絞ることが成功のカギになります。
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診療科目に特化した設計
(例:内科なら処置室や検体スペースをしっかり確保) -
待合室や受付の面積を最適化
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使わない会議室や広すぎる事務スペースを省略
機能の“引き算”が、逆に空間に余裕を生みます。
2. スペースを共有・融合する
一つの空間に複数の機能を持たせることで、無駄を省きながら利便性を維持できます。
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待合スペースとカウンセリングコーナーを一体化
→ 仕切りや家具の工夫で空間にメリハリを出す -
スタッフ動線と患者動線の重なりを最小限に
→ 廊下を極力コンパクトに設計する
家具の高さや配置を工夫することで、物理的な仕切りがなくてもエリアの切り分けは可能です。
3. “可動式”や“収納一体型”の家具を活用する
省スペース設計では、**「使うときだけ使える家具」**が大きな味方になります。
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可動式の診察デスク・折りたたみ式の椅子やテーブル
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壁面を活かした収納家具(備え付けの棚・引き戸)
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電子カルテなどデジタル化による紙資料の削減
「省スペース=窮屈」ではなく、「柔軟で機能的」にする工夫がポイントです。
4. 天井高・視覚設計を味方につける
床面積が狭くても、**視覚的に“広く見せる”**ことは十分可能です。
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吹き抜け風の高天井で圧迫感を軽減
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明るい内装色(ホワイト・ベージュ)で空間を拡張
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窓を高めに設けて自然光を取り込む
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鏡やガラスで奥行きを演出
特に待合室など「患者の滞在時間が長い場所」は、視覚効果を意識した設計が求められます。
5. 無駄な通路・デッドスペースを極限まで排除
通路幅やコーナー部分など、**「なんとなくできたスペース」**は面積の無駄になりがちです。
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必要最低限の通路幅(例:スタッフ動線は70~90cm程度)
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スタッフ用と患者用の動線を合理的に重ねる
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デッドスペースは収納やユーティリティスペースとして活用
ミリ単位のプランニングが、小さなクリニックの快適性を左右します。
6. 多機能空間とする発想
「処置室 兼 検査室」「診察室 兼 カウンセリング室」など、一部屋に複数機能を持たせることで省スペースを実現できます。
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音漏れや視線対策はしっかりと行う
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スケジュールの運用を工夫して利用が重ならないように調整
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書類や備品は可動式キャビネットで整理整頓
機能を重ねる際には、用途ごとに「モードの切り替え」がしやすい内装設計が重要です。
まとめ
小規模クリニックでも、工夫次第で「効率的・快適・印象的」な空間は実現可能です。
大切なのは、“診療の質を落とさずに、面積を活かしきる”こと。そのためには、設計段階から戦略的に動線・機能・視覚演出を組み立てる必要があります。
クリニック建築ラボでは、新居浜・松山・今治エリアを中心に、省スペースでも高機能なクリニックづくりをご提案しております。
限られた面積で最大の成果を出したい方、ぜひ一度ご相談ください!