「クリニック」建築費高騰時代を乗り切る“段階的開業”という選択肢
建築費高騰時代を乗り切る“段階的開業”という選択肢
みなさんこんにちは!
新居浜・松山・今治・西条・四国中央などの愛媛県内での実績多数!
クリニック設計・施工専門店のクリニック建築ラボです。
ここ数年、資材や人件費の高騰により、クリニックの新築・改装にかかる費用が大きく上昇しています。「希望通りのクリニックをつくりたいけれど、予算が足りない…」とお悩みの先生方も多いのではないでしょうか?
そんな中、注目されているのが「段階的開業」という考え方です。今回は、初期コストを抑えつつ、将来の拡張や機能追加を見据えた“現実的な開業方法”としての段階的開業についてご紹介します。
1. 段階的開業とは?
段階的開業とは、「まず必要最低限の機能・スペースで開業し、経営が安定してから段階的に拡張する」という開業スタイルです。
たとえば…
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第1ステージ:診察室1室+受付・待合+スタッフスペースでスタート
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第2ステージ:処置室や検査室を追加
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第3ステージ:診察室の増設や医師の追加
このように段階を分けて計画することで、初期投資を抑えつつ将来の成長にも柔軟に対応できます。
2. 段階的開業が注目される背景
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建築費の高騰:鉄骨・木材・設備機器などのコストが上昇傾向
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融資のハードル:金融機関の審査が厳しくなりがち
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人材不足:スタッフ採用を一気に進めるのが困難
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エリア特性の見極めが必要:開業後の患者層やニーズを見ながら調整できる
特に新居浜や今治などでは、地域の需要を見ながら柔軟に変化できる体制が求められます。
3. 段階的開業を成功させる設計のポイント
● 将来の拡張を見越した構造計画
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増築しやすいレイアウト(壁の位置・配管スペース)
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最初は空室として確保し、後に診察室として転用できる設計
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天井や床を一部“仮仕様”にしておくことでコストを圧縮
● インフラは初期段階でしっかり整備
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電気容量・空調配管・給排水などは将来を見越して施工
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将来的に複数診察室を設けるなら、LANやコンセント配置も事前に設計
● ロゴ・サインは「未完成感」を出さない工夫を
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あえて“拡張予定”であることを表に出さないデザイン
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外観・看板・WEBなどのブランディングは最初から完成形で用意
4. 段階的開業のメリット
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初期投資の抑制:資金を段階的に投入することでリスクを低減
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地域ニーズに合わせた柔軟な拡張
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経営の安定を待ってから投資判断ができる
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必要に応じて医療スタッフや診療内容を調整可能
5. 注意点とリスク管理
段階的開業にはメリットがある一方で、注意すべきポイントもあります。
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将来的な拡張を前提にしない設計だと、コストが二重にかかる
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拡張時に診療を止めなければならないリスクもある
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最初に「ここまで拡張する」という想定ラインは決めておくべき
建築面でも、設備面でも、“最初に計画を描いておく”ことが成功の鍵になります。
まとめ
建築費が高騰する時代において、「段階的開業」は非常に賢い戦略のひとつです。
無理のない範囲で開業し、地域のニーズや経営状況に応じて進化していけるクリニックは、結果的に長く安定した運営につながります。
クリニック建築ラボでは、段階的開業を見据えた設計・施工にも多数の実績があります。
新居浜・松山・今治エリアで「開業したいけど、予算が心配…」という方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。